ベッドサイズの一覧
ベッドのサイズには、よく聞くシングルやダブルのほかにも色々なサイズがあります。欧米ブランドやメーカーによって、呼び名やサイズ感も違うのですが、目安となるサイズ幅があります。
セミシングル、SS | 幅80~85cm |
シングル、ツイン | 幅90~100cm |
セミダブル、フル | 幅120cm |
ダブル | 幅140cm |
クイーン | 幅160~180cm |
キング | 幅180~200cm |
アメリカはサイズ感覚がアバウトで、セミダブル・ダブルがFullと呼ばれていますし、クイーンもキングサイズに分類されたりしています。海外旅行でサイズ表現をFullとされたりしますが、セミダブル~ダブルのサイズという意味で理解しましょう。また基本サイズ以外にも「ワイドタイプ」や「ロングタイプ」「ショートタイプ」というものもあります。
ワイドダブルの場合は、ダブルより幅が大きい150cm程度の幅になります。またベッドの基本全長は195cmになっており、ロングやショートタイプの場合は、基本全長より±10cm長くなったり、短くしてあるタイプです。背の高低で選びます。
サイズは目安。実寸を確認する!
ベッド選びに失敗する人の多くは、メーカーによって異なるサイズを全然気にしていなかったりします。今まで使っていたのがシングルだから、またシングルを買おう!となってしまうのですが、ちゃんとサイズを確認しましょう。±10cm違うと寝返りが窮屈だったり、部屋が狭くなってしまったりと想像を超える失敗になってしまこともあります。
人間は寝ている間も寝返りをして動いているもので、一般的には、20〜30回もの寝返りするんです。なのでベッドの横幅は左右で+20センチはほしい。これくらいあると窮屈な思いをせずに寝返りができます。日本人の肩幅の平均は「男性で45~50cm、女性は40cm~45cm」と言われています。でもピシッと気をつけの状態で寝る人はいませんので、腕を広げたゆとりを考えて男性で60cm、女性で50cmくらいが妥当です。これらを踏まえて、必要なベッドの幅は「男性が100cm、女性は90cm」となります。
セミシングルを選んで失敗!
まだ小学生で小さいからとセミシングルを安易に選んでしまうと、思ったより早く使えなくなることがあります。価格がシングルとあまり変わらないようなら、シングルを選ぶことも考えてみましょう。
各ベッドサイズの特徴とポイント
SS・セミシングル
セミシングルは「SSサイズ」とも表記されます。寸法としては80cmが多く、単体では、ワンルームなどの狭い寝室向きの寸法です。また小柄な体型の人や子供に最適なサイズですが、ほとんどの場合は、子供用としての需要になります。横になるだけなら、そこまで窮屈さは感じないのですが、寝るとなると狭いです。子供用に買うにしても、成長と寝返りの幅を考えて購入しないと失敗することもあるので、要注意のサイズです。繋げて2台置きで使う人もいます。
シングル
最も有名でベッドサイズの基準となるサイズ。寸法は90cm~100cm程です。大人1人が寝る基本サイズで、狭くもなく広くもないというという大きさです。飛行機ならエコノミーサイズですね。基本的には一人用ですが、ワンルームでカップル二人で無理やり寝てる人もいます。1人暮らしで6畳の部屋ならシングルが丁度良い大きさ。部屋の形にもよりますが、6畳の部屋に置くとベッドが部屋の4分の1、3分の1を占めてしまいます。購入する前に他の家具との組み合わせや、配置を考えましょう。
もし二人暮らしでシングル2台置きを考えているならば、8畳より広い部屋が必要になってきます。そのあたりは賃貸の契約時に考慮する必要があります。1人暮らし、部屋が小さい都心部でも人気で、1番売れているサイズがこのシングルです。
セミダブル
横幅が120cmの大きさ。セミダブルというネーミングですが基本的には「一人用」で使う人が多いです。シングルよりも広めでゆったり寝れるサイズです。大の字で寝たい人だったり、体格のいい人はシングルよりもセミダブルが向いています。ママと赤ちゃんが添い寝するにはいいサイズです。たまに寂しがって寝るくらいなら小学校の低学年くらいまではいっしょに使えるでしょう。
2人で使うのは少し小さく感じるサイズのため注意。あくまで1人で使用することで、のびのびとした広さを感じることができるサイズです。とはいえワンルームの1人暮らしには大きすぎるので、ある程度の部屋広さが必要になり、使う環境を選ぶベッドサイズになります。ゆったりとしたベッドで眠りたい人や、自分は寝ている時に結構動くと感じているお薦めのサイズです。セミダブルを寝室に2台置くというスタイルもあり。
ダブル
幅が140cmのベッドで、大人2人用。140cmという寸法を考えても分かるように、大人が2人寝るには思っている以上に狭くて、必要最低限の幅だと考えていいサイズです。シングルなどの2台置きができない部屋で、二人で寝るという場合に選ばれることが多い。夫婦どちらか片方の体型がいいと、やや狭さを感じるといえます。ただ1人で寝るには広すぎるので、1人用としての需要は低いですね。
クイーン
160~180cmという大型のベッドサイス。平均体型の大人なら2人でもゆったり寝れる寸法です。相手を感じられる距離感で安心感もありますし、基本的にはマットレス2つになるので、相手の寝返りの振動が伝わらないので眠りの質も高くなります。余計な気を使ったりしなくて済みますし、キングよりもクイーンは部屋への圧迫感も抑えられるので、このサイズを選ぶ人は意外と多くて、2人用のベッドでは人気のサイズといえます。小さな子供なら川の字で寝ることもできるので、若い家庭のベッドとしても丁度良いでしょう。
キング
最も大きい寸法のベッドで、約180~200cm。大人2人でも悠々と寝ることができて、小さな子供となら3人で寝ることも可能なサイズ。ちょうどシングルサイズを2台並べた大きさです。とにかく余裕のあるベッド、2人でもゆったりで寝たい人向きです。でもカバーなどのオプションアイテムの種類も少なく、シーツも大きくなるので洗濯は大変です。部屋が6畳なら3分の2ぐらい埋まってしまう程なので、キングを設置できる部屋は日本では多くありません。組立式でないと部屋に運び込むことができない場合もあるため、日本での需要は高くはないですね。よく高級ホテルのスイートルームなどで使われていて、ある種のステータスとしても選ばれるキングの名にふさわしいベッドです。
ベッドを知って間違えないこと
ベッドのサイズはセミシングルからキングまでありますが、日本の住宅で使うにはダブルまでの需要がほとんどです。クイーンやキングはサイズ大きいので、置く場所の確保が難しくなります。
海外だと大きいサイズのベッドを家族で受け継ぐという習慣もある為に、大きくて高額なベッドを買うことも多々あります。素敵な文化ですが、日本の住宅事情を考えると根付かない文化だと思います。でも決して高価な大きいベッドだけがいいのではなく、安くても自分に合ったベッドを選ぶことが一番大切です。
ベッド選びでは、実寸サイズを確認することで失敗をなくしたり、実際に寝てみて寝心地を感じてみるなど、安いベッドでも正しいものを選べるような工夫は誰にでもできます。人は、人生で26年を睡眠に費やします、そういった意味でもベッド選びは大切な選択になります。
今の自分の生活環境に合ったもので、最高のベッドを選ぶために、特徴を知って、選択を間違えないこと。そうすることで限りなく正解に近づけます。自分にとっての良質な睡眠環境を作っていけるようにしましょう。